他人の評価に疲れた時の処方箋。自分軸で生きる「NO」と言える勇気と、幸福度を上げる心理学
「周りからどう思われているか気になって、つい本音を隠してしまう」「断ったら嫌われるかもしれないと思うと、無理な頼み事も引き受けてしまう」……。 そんな毎日を繰り返しているうちに、自分が本当に何をしたいのか、何が好きだったのかさえ分からなくなっていませんか?現代社会はSNSの普及もあり、かつてないほど「他人の視線」に晒されやすい環境にあります。他人の評価という「他人軸」で生きることは、常に正解のないクイズを解き続けるようなもので、心はいつの間にか疲れ果ててしまいます。 この記事では、他人の評価に振り回される状態から脱却し、「自分軸」を取り戻すための心理学的なアプローチと、自分を守るための「NO」と言える勇気の持ち方について詳しく解説します。 なぜ私たちは「他人の評価」を過剰に気にしてしまうのか 人間には本来、集団の中で生き残るために「周囲に受け入れられたい」という本能的な欲求(承認欲求)があります。しかし、これが過剰になると、自分の価値を「他人の判断」に委ねてしまうことになります。 承認欲求の罠 他人の評価を基準にすると、褒められれば一時的に幸福を感じますが、批判されれば一気に谷底へ突き落とされます。自分の幸せの鍵を他人に預けている状態であり、精神的な自立が損なわれてしまうのです。 「良い子」という呪縛 幼少期から「親や先生の期待に応えること」を優先してきた人は、大人になっても「期待を裏切ること=悪いこと」という思考パターンが染み付いている場合があります。これが、断ることへの過度な恐怖心を生む原因となります。 「自分軸」で生きるための心理学的アプローチ 自分軸とは、わがままに振る舞うことではありません。自分の価値観や感情を大切にし、それに基づいて行動を選択することを指します。 1. 感情の「ラベリング」を行う 他人の顔色を窺う癖がある人は、自分の感情を無視しがちです。モヤッとした瞬間、自分に「今、私は嫌だと思っている」「今、私は悲しいと感じている」と心の中で名前をつけてみてください。自分の感情を客観的に認識するだけで、他人の感情との間に境界線を引くことができます。 2. 「課題の分離」を意識する アドラー心理学で有名な概念です。「その選択によって最終的に責任を取るのは誰か?」を考えます。例えば、あなたが誘いを断ったことで相手が不機嫌になったとしても、不機嫌になるかどう...